日本テレビ系列で2021年10月から放送を開始する10月新ドラマ『二月の勝者ー絶対合格の教室ー』。毎週土曜日夜10時〜の放送となっています。
「絶対に全員志望校に合格させる」
と断言をするスーパー塾講師が未来を生き抜くために今の子供たちに教えるべきことは何なのかを問いかける。
中学受験を舞台にした人生攻略ドラマがここに誕生!!
この記事では、柳楽優弥主演の10月日テレ新ドラマ『二月の勝者ー絶対合格の教室ー』のあらすじを紹介していきます。
ネタバレを含みますので、閲覧に注意してください!!
目次
キャスト紹介
ドラマ『二月の勝者ー絶対合格の教室ー』の主要キャストを紹介します。
- 黒木蔵人:柳楽優弥
- 佐倉麻衣:井上真央
- 灰谷純:加藤シゲアキ
- 橘勇作:池田鉄洋
- 桂歌子:瀧内公美
- 木村大志:今井隆文
- 大森新平:加治将樹
- 大森紗良:住田萌乃
- 白柳徳道:岸部一徳
第1話 あらすじ
中学受験に挑み、無惨にも散った人たちの実体験記はかなり悲惨なものであった。
そして、黒木蔵人は問いかけた。
「皆さん覚悟はできてきますか?覚悟がない人はこの場を去っていただいて結構です」
蔵人はこれまで、何人もの生徒を難関校に合格させてきたスーパー講師であった。
桜花ゼミナールの2月の説明会で、蔵人は保護者たちの前で毅然とした態度でこのように話していた。蔵人はその年からルトワックという名門塾から桜花の吉祥寺校の校長として移籍してきたのであった。
説明会の直前に10分もあれば、説明会に来た保護者たちを入塾希望者に変えて見せると講師たちに豪語していたのである。そして、結果そうなったのであった。
一方、新任塾講師の佐倉麻衣はここ(塾)は自分の居場所ではないと感じていた。
説明会後、講師たちは蔵人が「全員合格させる」と豪語したことで、不満と不安を言い合っていたが、蔵人は気にすることなく「合格に必要なのは、父親の経済力と母親の狂気」と言い放ち、この後の入塾テストは新規顧客=金脈をゲットする最大のチャンスだと講師全員の前で話し、教室へ向かうのであった。
6年生の教室に入ると、子供たちを前にして「君たち全員を第一志望に合格させるためにきた」と宣言した。子供たちはそんなわけないという反応をしたが、蔵人はボールの落下を題材にして頭で考えただけでは不可能だと思えることも実際にやってみないと分からないし、ありえないことなんてないのだと語り、それが当てはまるのが中学受験だと語りかけるのであった。
テストの点数によって子供たちはクラス分けが行われるのであったが、テストの成績はそれほど芳しいものではなかった。蔵人はこの時期の成績は気にならないと話し、それより今は新規入塾者の獲得が重要だと言い、「第一志望校全員合格」を繰り返し伝えることで子供や親をその気にさせるのだと講師たちに伝えた。
業務終了後、麻衣は先輩講師の桂に連れられ、講師たちの行きつけの店である「井の頭ボウル」に食事に向かうのであった。
帰宅する蔵人はある男に声をかけられた。その男は蔵人の古巣のルトワックの講師灰谷であった。「いくら積まれたら、ルトワックの子供たちを裏切って二流塾に移籍することになるのか」と詰め寄ったが、蔵人は「子供達に桜花に来るように伝えてくれ」と話すだけでその場を後にするのであった。
麻衣は桂と食事をしながら、蔵人の話になるが、そこに割り込んできた橘という講師が何かやらかして移籍してきたらしいという噂があると話した。しかし、詳細は分からないのであったが、麻衣にもなぜ前職(中学校の教師)を辞めたのかと尋ねたが、言葉を濁して誤魔化すのであった。
桜花ゼミナールでは、成績順にクラスは「オメガ」「A」「R」の3クラスに振り分けられる。麻衣はRクラスを担当することになった。
「オメガ」クラスは御三家と言われる超難関校を目指す9名で構成されており、担当は橘であった。
「A」クラスは12名で構成された桜花ゼミナールのボリュームゾーンであり、オメガクラスを目指し勉強に励むクラスである。
「R」クラスは、高い授業料を払って塾に来ているがそれほどモチベーションもなくダラダラ過ごしている感じの状況の子供達が大半を占めるのであった。
そんな時、三浦佑星の母が塾を尋ねてきて、この成績で佑星は合格するのかと麻衣を問い詰めてきた。そこに現れた蔵人は6年から入塾してきた段階でこの成績は問題ないということを伝え、父親の反応を心配する母親に必要なら父親も一緒に来てもらえれば話をすると伝えた。
麻衣は塾ならもっと子供と距離を置けると思っていたと、桂と食事をしながら呟くのであった。
翌日、三浦の父親が怒って塾に乗り込んできた。蔵人は、父親(ATM)からお金を引き出すチャンスが来たと反応し、保護者との面談に臨むのであった。
佑星の父親は麻衣が、サッカーも勉強も頑張れと佑星に声をかけたことがプレッシャーになり佑星がサッカーを辞めたいと言い出したことに怒っていた。
蔵人は佑星は平凡な子供であるということを両親に伝え、サッカーを続けていた方が可能性があるという父親に平凡な子供こそ中学受験をした方がいいと毅然とした態度で話した。
食い下がる佑星の父親に、佑星本人とリフティング対決をして佑星のサッカーの才能は平凡であると述べ、サッカー選手になる確率より中学受験で合格することの方が遥かに確率の高いことだということを伝え、一緒に中学受験を頑張りませんかと父親に問いかけるのであった。
佑星の父親は怒り狂って自宅へ帰っていったが、蔵人は何か確信をえたようで、全く気にしていなかった。
自宅で、佑星の父親は子供の成長を実感したようで、佑星本人の希望を応援すると決心するのであった。
翌日、佑星の母親から正式に入塾の申し込みがあり、麻衣は少し胸を撫で下ろすのであった。
麻衣が教室に入ると佑星が声を掛けてきた。蔵人にテストの時に掛けられた声に励まされ、父親も応援すると言ってくれたと嬉しそうに話すのであった。
授業後、麻衣は蔵人に感謝を述べるが、蔵人は麻衣に対し、原始人のようですねと返し、何から何まで間違っている、我々は教育者ではなくサービス業ですと続けるのであった。そして教育者ごっこが続けたいなら、学校に戻った方がいいと加えた。
業務後、麻衣は桂と食事をしながら、自分が中学校をやめた経緯を語った。部活の大会と推薦入試が重なった生徒に推薦入試を受けさせ、その生徒と部員から恨みを買ったことで学校を辞めたというものであったが、麻衣自身は何が正解だったか未だに分からないと呟くのであった。
第2話 あらすじ
桜花ゼミナールのRクラスの加藤は、授業に身が入っている様子がなく成績も全く振るわず、麻衣も気になっている様子であった。
塾の授業の休み時間や終了後、オメガクラスの生徒は多く質問するために講師の部屋に質問に来ていたが、Rクラスの生徒は1人も質問に来ていなかった。
そんな時に、Rクラスの浅井という女子生徒が質問にきた。学校の宿題で将来の夢の作文でなんと書けば大人は満足するのかという質問であった。麻衣は回答に困ってしまうのであった。
そんな様子を見ながら、蔵人は「Rクラスの生徒に一生懸命にならないように」と話した。蔵人曰く、Rクラスはお客さんなので、そこまで入れ込む必要はないとのことであった。テストの成績を見れば何故お客さんなのか分かると、蔵人は麻衣に前回のテストの成績データに目を通しておくように伝えた。
そんな時、加藤の母が塾にお弁当を届けにやって来た。麻衣は加藤の母に声をかけ、少し面談の時間を設けるのであった。加藤の母は中学受験に自分の息子は向いていないのではないかと思い悩んでいる様子であった。
麻衣は、加藤にマンツーマン指導をすることを提案したが、加藤はそっけない感じの反応であった。それをたまたまそれを聞いていた前田は苛立ちを覚えるのであった。
ルトワックでは、蔵人が辞めたことに関して保護者から質問が寄せられていた。講師の灰谷は自分がしっかりやるので心配ないと保護者に断言するのであった。
仕事終わりに井の頭ボウルで食事をしながら、麻衣は蔵人に言われたことを反芻していた。麻衣は加藤をなんとかしてあげたいと考えていたが、桂からのアドバイスで加藤の答案を今一度確認してみることにしたのであった。
塾に戻って、加藤の答案を確認しようとしているところに居合わせた蔵人は、自分の言っていることが伝わっていないことで、麻衣を原始人扱いするのであった。
Rクラスの生徒はお客さんなので、「楽しく勉強させる」ことを麻衣に求めるのであったが、麻衣は全く納得できない様子であった。「全員合格させると約束したのに放っておくのか」と麻衣は言い放ったが、蔵人は「私が一番分からないのはあなたです」と麻衣に伝え、その場を去っていくのであった。
麻衣はその夜、誰もいなくなった塾で、加藤に何かしてあげることはないのかをぼーっと考えるのであった。
翌日、麻衣は加藤に一緒に算数のテストをやらないかと声をかけた。
授業終了後、麻衣は加藤にマンツーマンでテストの直しを指導していた。それを見ていたオメガクラスの前田たちは面白くなさそうな顔をして教室の横を通り過ぎるのであった。
翌日、加藤は塾にこなかった。塾にくる途中で前田に罵られ、加藤は自宅に戻っていってしまっていた。さらに加藤は塾を辞めたいと言っていると連絡が入ったと言う。
他の講師たちも加藤のことを授業中にぼーっとしている生徒だという印象しか持っていなかったが、麻衣は加藤は電車が好きで窓の外を見ているのだと話した。それを聞いた蔵人は、講師陣に色々と指示を出し、加藤と保護者との面談の設定の準備をするのであった。
そして、行われた面談で母親は、加藤が受験に向いていないのではないかと考えており、中学受験をやめさせたいと考えていると話した。蔵人は加藤自身はどうしたいのかと聞くと加藤は自分の時間が欲しいと答えた。その時間で鉄道の動画を見たいのだという。それを聞いた蔵人はNゲージの動画を加藤に見せ、中学の部活でNゲージを作っている私立学校がいっぱいあることを加藤に紹介した。
それを聞いた加藤は、受験をして鉄道研究部がある学校に行きたいと話した。
しかし、父親は紹介された学校の偏差値では、自分の子供の偏差値では行けないのではないかと反論した。
その話を聞いて、蔵人は加藤が鉄道に関係している分野は点数が取れており、鉄道のことを覚える記憶力も申し分ないと話した。加藤自身が受験に向いていないと考えるのは、他人が作り出した幻想もしくは誤解であると言い放った。
蔵人は、現在の成績では、先にあげたような学校の合格には程遠いが、加藤はできない子供ではないと再度伝え、ここでやめてしまうのは勿体無いと話した。そして、もう一度よく考えるように両親に伝えるのであった。
面談終了後、蔵人は麻衣に、「勉強が楽しくなければ、中学受験は成功しない。勉強の苦しさばかり教えていないか」と言い、「私は誰1人としてできない子供だと思ったことはない」と続けた。そして。「私は必ず全員を合格させる」と再度宣言した。
最後に、「あなたにも数字や文字を解読する能力があったんですね」と蔵人は麻衣に伝えてその場を去っていった。
翌日、麻衣は浅井に作文には、中学校に行って自分の将来について考えますと書いてはどうかと伝え、浅井は嬉しそうにありがとうといい、その場を去っていくのであった。
その夜、灰谷は蔵人の後をつけ、必ず蔵人の企みを突き止めると宣言するのであった。
蔵人は夜の街でいつも何をしているのであろうか。
一方、前田はルトアックへ体験入塾へ向かうのであった。
第3話 あらすじ
ある日、講師同士の情報共有会議が行われていた。
蔵人は資料をひたすら読むだけの会議に嫌気が刺し、こういった会議は今後は無しにしようと講師たちに噛み付くのであった。言い合いになりそうになった空気の中、会議に遅刻した講師の木村が焦って講師室に飛び込んできた。
「前田が母親と一緒にルトアックのビルに入っていった」と木村は興奮気味に話すのであった。前田が転塾するのではないかと講師たちは、動揺したが、蔵人は転塾するなら学年が変わる今がラストチャンスだからそういう可能性があるのは、前田だけでないと話した。
ルトアックは前田が転塾してきた場合は無条件で上位クラスのSクラス(3クラスある)に入ることができると案内するのであった。
桜花の講師たちは蔵人に何か策はないのかと詰め寄るが、蔵人は放っておきましょうと言い放つのであった。麻衣は自分が加藤にマンツーマン指導をしていたことが原因ではないかと気にするが、蔵人は仮にそうだったとして何ができるのだと聞き返すのであった。
実は、講師たちのボーナスは生徒たちの進学実績で査定されることになっており、前田が転塾することはかなりの痛手であった。その夜、木村は蔵人がキャバクラ嬢と歩いているのを目撃し、講師たちはこんな時に何をしているんだと苛立つのであった。
桜花のAクラスの生徒である上杉は、双子の弟がルトアックのSクラスに在籍しており、前田はそれを上杉に尋ねるが、上杉は取り合わないのであった。また麻衣も前田に声をかけるが、前田は無視するのであった。
前田は、「もう桜花は無理かも」と呟くのであった。
その日の帰宅時、蔵人はルトアックの灰谷に話しかけられ、桜花の指導は成績優秀者には合わないと蔵人に食ってかかったが、「その結論を出すのはまだ早い」と答えるのであった。
前田は自宅でもかなり勉強に励んでおり母親に止められるほどであった。
ついにルトアックでの体験入塾が始まった前田は、ルトアックのレベルの高さに圧倒されるのであった。
一方の麻衣はオメガクラスの女子生徒に「前田が辞めるのは、あんたのせいだ。前田が辞めたら自分も辞める」と詰め寄られるのであった。
そんな中、前田の母親が塾を尋ねてきた。転塾の件を話しにきたのであったが、母親は転塾は麻衣の責任ではないとしながら、前田本人の決断を尊重すると麻衣と橘に伝えるのであった。
前田のルトアック体験入塾はうまく行っていなかった。うまくいかない焦りや苛立ちから、過度なペースでの勉強をしていた。落ちこぼれにはなりたくないという気持ちから自傷行為も無意識の内にしてしまっているのであった。
あくる日、麻衣は出勤の途中で学校をサボっている前田に遭遇した。その時にひょんなきっかけから、前田の自傷行為に気がつくのであった。
その様子を遠巻きに見ていた灰谷は、蔵人にクレームを入れてきたのであった。塾に出勤すると麻衣が蔵人に自傷行為のことを報告してきた。それを聞いた蔵人はそろそろなのかもしれないと呟くのであった。
そして、その日の夕方、蔵人は街で1人で下を向いて歩く前田に声をかけるのであった。思い悩んだ様子の前田に、席を空けて待っていると伝えるのであった。
そして、前田は桜花に戻ってくるのであった。
麻衣は前田が戻ってきたことで、蔵人にどんな方法を使ったのかと尋ねた。「一番元気に泳げる池を教えてあげたのだ」と話した。
前田が追い込まれ、アドバイスが聞ける状態になるまで待っていたのだと蔵人は話した。
戻って来た前田は少し雰囲気が変わったようであった。
一方、井の頭ボウルではマスターの娘の紗良と桜花の社長の白柳が囲碁を打っていた。紗良は白柳の孫なのであった。そこに現れた蔵人は、紗良を連れて何やら水商売の店のような店舗に向かうのであった。
なんと、そこではキャバクラ嬢や高校生らしき人たちが勉強に励んでいるのであった。
そこは一体どういう場所なのであろうか。
第4話 あらすじ
GW明けに中学受験にとって重要な模試が行われることとなっていた。それに向けて桜花ゼミナールではGW特別教習が行われることとなっていた。
蔵人は特別講習に全員参加させることはノルマだと全講師に伝え、麻衣のRクラスも全員受講させるようにと念を押されるのであった。
オプション講習への参加は任意ではあるが、将来のための投資だと考えて参加させることが重要だと捉えられないと塾講師はやっていけないと、先輩講師の桂は麻衣に話した。
Rクラスは算数がほとんどできておらず、ため息をつく麻衣を見かけた蔵人は、Rクラスは模試の過去問を解いていくことと算数の宿題を大量に出すように指示を出した。
Rクラスの生徒の武田はGWは家族で恒例のディズニーランドに行くことになっていたが。武田の母親は特別講習に行かせたいようであった。しかし父親の方はそれには乗り気ではなく、お金がかなりかかることから、特別講習に行くことには反対していた。
武田の父親は、普段スマホゲームに課金して遊んでおり、そこまでしっかり妻の話を聞いていないようであった。
ルトアックの講師、灰谷の元には新興の中学校の関係者がコンタクトをとってきていた。話の内容はルトアックの生徒をその中学校にアテンドすると謝礼として1人100万円を支払うというものであった。その話を聞いた灰谷は、適任者がいると蔵人を紹介するのであった。条件としては灰谷が紹介したことを伏せて欲しいというものであった。
翌日、麻衣は蔵人に指示された通り過去問を生徒たちに解かせ、大量の宿題を出すのであったが、本心は納得していないようであった。
一方、特別講習の申し込みの件は武田のみ、特別講習を受けないという返事をしてきているのであった。武田の母親と父親の意見があっていないとのことであった。蔵人は両親と面談するように麻衣に伝えた。
武田は宿題も答えを丸写ししているのであった。
翌日、武田の父親が面談に参加できないという報告を麻衣から受けた蔵人は、麻衣ではなく桂に面談を行うように指示を出すのであった。
母親との面談に臨んだ桂と麻衣はこのまま母親と父親の意見が合わないと受験はうまくいきにくいということを伝え、今一度夫婦で話合うように、母親に伝えるのであった。
その日の授業終了後、蔵人は麻衣にRクラスの過去問題の答案を見せるように伝え、一般的なテスト開始時に問題全体を確認し、できる問題から解くという方法はRクラスには効果がないことを理解するのであった。
そして、過去問は前半部分だけを解くようにする方法で過去問をやらせるように指示を出した。しかし、麻衣が渋ったので蔵人は自分が算数の授業をやると言い出すのであった。
翌日、実際に過去問を前半半分だけ、本来の模試時間で解かせるという算数の授業を蔵人はRクラスで行うのであった。
過去問終了後、採点をした麻衣は、多くの生徒が大きく点数を伸ばしていることを実感した。蔵人は、問題を半分にすることで生徒たちの焦りを取り除いてやったと話した。このやり方は実際の受験では使えないが、「自信と得点欲」を実感させるために行ったのだと麻衣に伝えた。
そして、テストを返却された子供たちは点数が上がったことに目を輝かせるのであった。
一方、武田の両親は課金ゲームばかりする父親についに母親が怒り、「塾の費用は全部自分が払う」と言い放つのであった。帰宅した子供も塾の特別講習に行くと言い出し、父親にも何か感じるところがあったようであった。
麻衣は帰宅時に灰谷に声を掛けられるのであった。灰谷は黒木の様子を麻衣に尋ね、蔵人のことは信用しない方がいいと伝えるのであった。
翌日、武田の父は特別講習の費用を支払いにやってきた。そこで蔵人は少し面談をしないかと声を掛けた。そこでゲームの話をしながら父親の警戒心をといた蔵人は、武田に課金することを勧め、それがあれば蔵人たちが責任を持って武田を育てると話した。
その話に納得した父親は、特別講習への参加を了承するのであった。
少しずつ過去問題の点数が伸びてきたことにやる気を増した武田は、これまで宿題を答えの丸写ししていたのをやめると麻衣に伝えるのであった。それを聞いて麻衣はこれから頑張るように伝えるのであった。
そして蔵人は灰谷とも接触した中学校関係者に声を掛けられ、タクシーでどこかに話についていくのであった。
第5話 あらすじ
黒木はキックバックの話を持ちかけてきた中学関係者に、非常に興味深い話だが時間をもらいたいと話し、その場は別れるのであった。
桜花ゼミナールでは、クラス替えテストの結果が発表されていた。蔵人は中学受験は点数評価だから目に見えないもので評価を歪めるべきではないと話した。蔵人は橘にAクラスの生徒の学力向上のためにどのような対策をするのかを尋ねた。
橘は5年生の範囲の宿題を出し、基礎学力の向上を図ると説明したが、このやり方は親御さんからの反発を招くと付け加えた。そこで蔵人は夏期講習期間中に特別テストを行うと発表し、このテストの合格者はオメガクラスに編入ができると伝えた。また、テスト範囲は5年生のテキストから出題するとも付け加えた。
Aクラスの生徒たちはその発表に色めきだっていた。
オメガクラスのトップの島津の父親は、塾のやり方に不満を持っている様子であった。
ついに夏期講習が始まり、蔵人は、子供達に夏期講習は中学受験にとっての天王山であり、学力をあげる最後のチャンスであり、夏を逃したら挽回できる機会はもうないと思って取り組むようにと伝えるのであった。
麻衣は橘から、夏期講習あるあるを聞かされるのであった。そんな時、島津と上杉が喧嘩騒ぎを起こすのであった。蔵人は島津の肩を持ったような対応をし、上杉にこれ以降、島津と問題を起こさないようにと伝えるのであった。
その対応に、麻衣は上杉に同情し、蔵人に喰ってかかるが、蔵人は麻衣に、「あなたは見誤っている上杉はそんなに弱い人間ではない」と伝えるのであった。
麻衣は上杉の情報を資料から調べていたが、たまたま灰谷と遭遇し、上杉の話を聞くのであった。別れ際に、灰谷は麻衣に「黒木がルトワックを辞めた本当の理由を知っているか」と尋ねたが、麻衣は知らないと答えるのであった。
一方、島津は、自宅で父親が買ってきた問題集を解かされていた。その問題集は偏差値54程度の学校の入試問題で、その問題が半分もできていないということに、父親は怒り狂うのであった。そして、母親に塾にクレームをつけるように言いつけるのであった。
翌日、島津は塾には行かずにサボっていた。
島津の母親が塾に弁当を届けにきたが、島津が来ておらず、島津がどこに行ったのかと騒ぎになっていた。その様子を見た上杉は、島津の元へと走って飛び出していくのであった。
島津を探しに行こうとする麻衣に、蔵人は当てずっぽうに探しても無駄だと伝え、当てがありそうな人物が飛び出していったと伝えた。
上杉は、島津の元に行き、声を掛け、塾が騒ぎになっていることを島津に伝えた。麻衣もいてもたってもいられずに、探しに出るのであった。
島津と上杉はお互いの話をし合い、島津は蔵人から上杉は島津のライバルになる存在だと伝えられたと話した。島津は上杉にオメガクラス選抜試験を受けるように言うのであった。
蔵人は島津の母親と話し合い、島津の行っている勉強法は無理のある方法だと伝えるのであった。そんな時、島津が見つかったという連絡が入り母親は安堵するのであった。
塾に現れた島津を迎え入れた母親と島津であったが、そこに怒り狂った父親が現れた。父親は上杉のことをクズ呼ばわりするが、島津は「僕の友達をバカって言うな」と言い返すのであった。
父親は「まあいい」と返し、島津を連れ帰るのであった。島津は去り際に上杉に「オメガクラスで待っている」と伝えるのであった。
麻衣はケアしないといけない状態だったのは、島津の方であったということを理解するのであった。
一方、ある中学の関係者は、灰谷に紹介してもらった蔵人との交渉は上手くいきそうだと連絡を入れるのであった。その灰谷は蔵人をつけ、「STAR FISH」という名の店に蔵人が入っていく様子を確認するのであった。
翌日、紗良が桜花ゼミナールを訪れ、麻衣たちは蔵人と紗良が知り合いであることに驚くのであった。
第6話 あらすじ
桜花ゼミナールを訪れた紗良は、蔵人のお願いを受けて柴田に声をかけた。紗良は柴田と教室で話をし自分の通う二葉女子学院についての話をして、人と違うことはいいことであるということを伝えるのであった。
桜花の夏合宿には、柴田を除いた6年生が全員参加することになっていた。柴田は学校には不登校であり、母親も1人で外泊をしたことがないことを理由に昨年も夏合宿に参加していなかったという。
子供たちはそれぞれ自主学習に精を出しており、麻衣は子供たちの成長を少しずつ感じていた。
柴田は、紗良の話を聞いて二葉女子学院に興味を持っており、蔵人に相談してみた。蔵人は、家の人とも相談し第一志望校として目指したらどうかと柴田に提案するのであった。
一方、灰谷は蔵人に紹介した中学関係者から、蔵人の出入りしている「star fish」という場所は無料の学習塾であるということを聞かされていた。「star fish」は場所的にも無料で運営できるような家賃の場所ではないことから何かしらの支援があるように想像されるのであった。
麻衣は井の頭ボウルのマスターから、紗良がかつて不登校であったことを聞かされるのであった。
翌日、柴田の母親から夏合宿に参加するという連絡が塾に届くのであった。
そして、オメガクラス選抜試験が行われた。その結果は夏合宿の初日に発表されることとなっていた。麻衣たち講師は選抜試験の採点をしながら、子供たちの学力が確実に上がっていることを実感するのであった。
麻衣は休みの日に、紗良と弓道に出かけ、紗良のこれまでの話や蔵人の話をするのであった。
遂に夏合宿が始まった。合宿所に着くと、クラス分けと部屋割りが発表された。
オメガクラスへ上がったのは、上杉と柴田であった。
オメガクラスの直江は、柴田に声をかけ、柴田を部屋へ連れていくのであった。
早速、講習が始まり、各クラスは勉強に勤しむのであった。
遅れて合宿に参加するために準備を進めていた蔵人に、灰谷が声をかけた。「star fish」という名前を出し、蔵人を揺さぶろうとしたが、蔵人はそれほど気にした様子はなかった。去り際に蔵人は灰谷に「star fish」の9月の誕生日会の招待状を渡すのであった。
2日目になり、蔵人が合宿所に現れた。
柴田は直江と話をしながら、自分とオメガクラスの生徒たちとのレベルの違いを感じていた。
3日目、直江は柴田に志望校を聞き、直江と柴田は同じ二葉女学院を目指していることが発覚した。しかし、柴田はオメガクラスについてくことができておらず、精神的に参っているようであった。
そして合宿は終わりを迎え、家路に着いた柴田は母親の前で、二葉女子に受かりっこないと涙するのであった。
翌日、他の講師たちが休む中、麻衣は塾にこれからの準備のために出勤していた。そこには蔵人も来ており、柴田について話をしていた。そんな時に、柴田の母親から連絡がきて、面談が行われた。
母親は、柴田が授業についていけないと泣き出したことを蔵人に伝え、Aクラスに戻して欲しいと嘆願するのであった。母親は、無理をさせず分相応な学校でいいというように伝えた。
蔵人は、柴田が友達ができて充実して勉強に取り組んでいるように見えたと伝え、もう少し様子を見ようと母親に提案するのであった。
蔵人は、理科と社会を遊びのように覚え、数学の難問を鼻歌まじりに解く直江の天才ぶりに、柴田が打ちのめされたのもまた事実だろうと語った。麻衣は柴田は直江から離れていってしまうのだろうかと危惧したが、蔵人には何やら策があるようであった。
合宿明けの夏期講習で蔵人は席を指定にして、直江と柴田を隣に座らせた。直江と柴田は真逆の性格で直江はそれを心良く思っているようであったが、柴田は居ずらく感じているようであった。
柴田は直江にコンプレックスを感じているようであったが、直江は柴田が多くの伸び代があることを羨ましく思っていた。お互いに涙ながらに本音を語り合った2人は、二葉女子を一緒に目指すことを誓い合うのであった。
第7話 あらすじ
9月に入り、統一合格判定テストが行われた。
桜花の生徒たちの成績はいまいち振るわない様子であったが、蔵人は夏の成果は9月には出ないと言い放ち、偏差値を上げていくのは至難の技だとも話した。
これからの時期は塾が本気で集金するシーズンに入るタイミングで、偏差値が上がらないことにパニクった保護者たちが塾を辞めると言い出さないように対応するように蔵人は講師たちに伝えた。
講師たちの間では、吉祥寺校の入っているビルの塾の上のフロアを桜花が買い取ったという話が話題になっていた。
そんな中、保護者面談が始まった。それぞれの想いを語る親たちの対応に講師たちは四苦八苦しながら、面談を進めていくのであった。
Rクラスの石田は、なかなか勉強に身が入らず、、周りの生徒に迷惑をかけていた。石田の家は母子家庭で仕事に忙しい母の代わりに祖母が石田の面倒を見ていた。
ある日、池にハマってどろどろな状態で塾にやってきた石田のおかげで塾は大騒ぎになっていた。その着替えの処理を行なっている時に講師の橘から「お前はどうしたいんだ」と尋ねられた石田は、自分としては中学はどこに行っても構わないし、本当は遊びたいと答えた。
橘は、その気持ちはわからなくないが勉強だけはしっかりやっておくように伝えるのであった。麻衣は石田に手を焼いており、橘に石田をどうしたらいいのか悩んでいると伝えた。橘は毎日塾にきて座っているだけでもすごいことなんだという部分は認めてやらないといけないが、他の生徒たちに迷惑をかけるようなら考えないといけないと語るのであった。
石田の母親との保護者面談が行われ、石田の母親は一番長く子供の面倒を見てくれるのが学習塾だと知り、学習塾に入れたのだとは麻衣に話した。石田の母が桜花では友達もできて、楽しそうなので、塾には感謝していると語った。
翌日、自習室で大音量でゲームをしていた石田に、注意をした大内という女子生徒を橘は事情を聞かずに怒ってしまい、それを聞きつけた大内の母親から塾をやめるというクレーム電話がかかってきた。
それを聞いた蔵人は、最悪の対応だと橘に伝えた。その後、橘は大内に謝罪したが、大内は石田を何とかするように求めるのであった。
仕事終わりに麻衣は紗良と待ち合わせをして、雑居ビルに連れていかれるのであった。なんとそこには灰谷がいた。麻衣も灰谷も9月が誕生日なので、2人はスターフィッシュという塾で行われたお誕生日会に招待されたのであった。
スターフィッシュは、片親の子供や仕事をしながら資格試験をする子供や大人に勉強を教える無料塾であった。誕生会からの帰りに、灰谷はスターフィッシュが蔵人がルトアックを辞めた理由だったのだと知り、麻衣に蔵人がルトアックを辞めた経緯を話したのであった。灰谷は蔵人がルトアックを辞めた本当の理由が知りたくて調べていたのだとマイに話した。そして、去り際に「やはり分からない」と言い捨てていくのであった。
翌日、蔵人は石田の母親と面談を行なっていた。その面談が終わった後、蔵人は講師たちに石田が塾を退塾することになったと報告した。それと同時に社長は、桜花ゼミナールの上のフロアに個別指導塾ブルーミングを開校すると発表した。それに伴い、石田はブルーミングに移ることになり、次年度から橘は蔵人の推薦でブルーミングの校長になることが知らされるのであった。
その日の帰宅途中、灰谷は蔵人を捕まえ話をするのであった。蔵人は、スターフィッシュの生徒たちから多くのものを与えられていると感じており、それがどうしてなのかを灰谷に尋ねたかったのだと灰谷に話すのであった。
ある日、麻衣は橘に石田の宿題ノートを見せるのであった。そこには橘のパラパラ漫画が描かれており、最後は笑顔で終わっていた。橘はそのノートを石田に届けにいき、「俺は見ているからな」と声をかけるのであった。
島津の両親は、面談の予定時間に塾に現れなかった。待っている蔵人たちの元に、島津の母から電話がかかって来た。「立て込んでいて伺えない」と話す母親の後で、父親の怒号が響いていた。
電話を掛け直した蔵人は、受話器の向こう側で父親が暴れているような音が聞こえた。その音を聞いて蔵人は塾を飛び出し、島津の家に向かうのであった。
第8話 あらすじ
蔵人と麻衣が島津の家に到着すると、家の前にはパトカーが数台停まっていた。家の中に入ると部屋は荒れており、父親が1人残されていた。
蔵人が父親に事情を聞くと、島津が母親を助けるために暴れたので、警察に通報したのだと言う。それを受け、母親と島津は家を出ていったのだという。
父親は、受験は苦しみに耐えてやることで、それを息子に分からせようと指導していたのだと語った。それに蔵人は納得が行かない様子であったが、母親と島津が桜花に向かっているという連絡が来たので、塾に戻るのであった。
蔵人たちが塾に戻ると、島津は教室で勉強していた。蔵人は母親とも話をして、母親は受験をやめようと思うと話し、父親とは離婚を考えようと思うと言うのであった。
蔵人は少し休み、時間を置いて改めて話し合おうと、島津の母親に伝えるのであった。
2人を塾から送り出した後、家庭への介入をしないと話したばかりであったのに、自分が島津の家に介入してしまって申し訳ない、自分の未熟さが故の行動であったと反省するのであった。
翌日、麻衣は事情を他の講師に説明した。講師たちは島津のことを心配するのであったが、家庭に介入するのは越権行為だと話すのであった。
蔵人は保護者との面談で、的確な資料を持って、完璧な対応をしていた。他の講師たちはいつあんな資料を準備しているのかと感心するのであった。
その日の夜も1人で大量の作業をこなす蔵人は、校長室で倒れてしまうのであった。その物音を聞いた麻衣が校長室に駆けつけると、蔵人が倒れているのを発見するのであった。
麻衣が蔵人に声を掛けると、蔵人は意識を取り戻し、麻衣にスターフィッシュに荷物を届けるように頼むのであった。「病院に行かないと」と話す麻衣の言葉に蔵人は、「自分のことはいいから早く」と言い放つのであった。
麻衣は、スターフィッシュに荷物を運ぶ途中で灰谷に連絡し、蔵人を病院に連れていくように頼むのであった。スターフィッシュに荷物を運んだ後、病院に駆けつけた麻衣は、灰谷と一緒に医者から症状の説明を受け、翌日はしっかり食事をとり休むようにと伝えられた。
麻衣がスターフィッシュに届けた荷物には、問題集と蔵人からの手紙が入っており、生徒たちは非常に喜ぶのであった。
灰谷は1人で黙々と仕事をする蔵人に憧れていたと話し、離れてからは何も説明してくれない態度に苛立って突っかかっていたのだと麻衣に語り、麻衣は子供たちと接する蔵人の姿勢は常に子供たちのためであるように感じると話した。
麻衣は塾に戻ると蔵人が来ないであろう翌日の面談の準備をして、そのまま塾に泊まってしまっていた。そして、蔵人が来ないまま翌日の1人目の面談が始まる時間になってしまった。
蔵人が来ていないと思った麻衣は1人で保護者との面談に臨み、なんとか保護者の納得を得ることに成功した。その様子を教室の外から見ていた蔵人は、自分でも麻衣と同じ対応をしたと語るのであった。
島津の母親は父親と離婚をする決意を固め、島津自身の受験のことをもう一度考え直すことが必要だと島津に話すのであった。受験を止めることも選択肢に含めても構わないと母親は伝えるのであった。
その後、上杉海斗の母親と面談をした蔵人は、母親の希望と本人の希望にズレがあることを母親に伝えるのであった。
島津は塾に現れ、蔵人に受験を止めると伝えた。家の家計のことを考えると私立に通うのは難しいと思うと言うのであった。島津は最後に解いた開成の過去問の添削を蔵人に依頼し、はなまるをもらうのであった。
そこに、島津の母親が現れるのであった。
母親と島津本人、蔵人、麻衣の4人で話し合いになった。そこで蔵人は、開成中学の奨学金制度について説明をし、経済的理由は開成進学を諦める理由にはならないと言い放つのであった。
島津の母親は、受験は父親が無理やりやらせていたものだと話したが、島津本人は無理やりというわけではなく、本当は自分の力を試すために開成を受験したいと母親に言い放つのであった。それを聞いた母親は、蔵人を信用して、島津を預けると伝えるのであった。
業務終了後、蔵人の元に紗良の父親が作った弁当を持って行き、食事だけはしっかり摂るようにお願いするのであった。
塾からの帰り道、島津は上杉海斗と会い、島津が普段お願い事をしている神社で開成合格の祈願をするのであった。
島津は父親に会いに行き、開成を受験することと自分が合格したら、母親に謝ってほしいと伝えるのであった。そして、島津は授業に復帰することになるのであった。
そんな中、灰谷が桜花に現れるのであった。
第9話 あらすじ
灰谷を桜花に呼んだのは灰谷であった。
灰谷は、蔵人から尋ねられた「生徒たちの多くのものを与えられている理由」について分からなくなったと話し、上杉海斗に開成を受けさせるのかと尋ねた。
蔵人は本人の意思であると答えるのであった。
受験本番まであと3ヶ月となり、最後の模試が行われた。
模試の結果が出た後、蔵人は受験マニュアルを配布し、冬の保護者面談を行うと話した。生徒の希望が全て集まり次第、生徒1人1人の受験校の検討会を全員参加で行うので準備をしておくようにとも伝えるのであった。
上杉海斗は、自宅で母親と志望校の相談をしていた。海斗自身は開成を受験したいと母親に話したが、母親は勉強に向いていない海斗にはスポーツに強い学校に行った方がいいと話した。しかし、海斗は決めつけないで欲しいと話し、自分のために受験がしたい、最初からできないと決めつけて欲しくないと言い放つのであった。
中学受験は2月1日〜5日の間で行われ、どのような学校を組み合わせて受けるかという部分にテクニックが必要とされていた。一人一人の状況と志望校を照らし合わせて、方針を決定していくのであった。
紗良と白柳がショッピングをしていると、灰谷と遭遇した。白柳と灰谷は少しお茶をして、蔵人のことや紗良のことを話すのであった。灰谷はスターフィッシュについて聞こうとしたが、白柳は紗良から呼び出され、詳細は聞けないままであった。白柳は「子供たちには敵いませんよ」と話しその場を去っていくのであった。
今川という生徒の母親と面談をすることになった麻衣は、今川の現在の状況を踏まえると現在の志望校は安全圏の学校がなく、安全圏の学校も受験した方が良いのではないかと進めるのであった。しかし、母親は現在の志望校の過去問題を解いた娘の成績を見せてこのまま行くと返すのであった。
その回答を麻衣が蔵人に見せたところ、解答に試行錯誤の様子がないことから、解答を記憶して書き込んだのであろうと話した。保護者にこの不正を知らせずに、本人には受験に向き合わせるための方法を考えるように麻衣に伝えるのであった。
講師の木村は、麻衣にこの時期のカンニングは結構あるあるだと話し、今川自身が追い詰められているのではないかと話し、このままの方針で進めていくと全落ちの可能性があるので、自信をつけさせてやる方法が必要ではないかと話した。
その話を受けた麻衣は、今川の学力で合格できそうな学校を探すのであった。その様子を見た桂はいくつかの学校を紹介し、麻衣は今川に別の学校の過去問題をやってみないかと提案した。
麻衣が選択した学校は泰知中学という学校であった。その過去問題を解いた今川は、合格ラインを越える成績を取ることができた。その結果を受けた今川は涙を流しながら喜ぶのであった。
蔵人も上杉海斗に声をかけ、母親が開成の受験を認めてくれたようですねと話し、全力で応援すると伝えた。
今川も母親を説得し、泰知中を併願することにしたと話した。そのやり方をみた蔵人は今回の麻衣のアプローチは間違っていなかったのであろうと語り、本人の意思なしに新たな一歩を歩み出すことはできないと話すのであった。
麻衣は蔵人は生徒たちのことを常に考えてすごいと思うと話したが、蔵人はそれは違うと否定した。過去に無理やり志望校に合格させ、その生徒が学校の授業についていけずにその子供の家庭が崩壊してしまったことがあると話し、それを受け受験後の未来が想像できていなかったと語った。それを受けて教壇に立つのが怖くなったが、学びとは何なのかをそれでも知りたいと話すのであった。
ついに大晦日を迎え、年内最後の仕事を終えた講師たちに、年が変わる前に帰宅するように伝えていた。
そして、受験が行われる新年を迎えるのであった。
最終回 あらすじ
新年を迎え、多くの生徒にとってのメインの受験日となる2月1日がいよいよ迫ってきた。
1月には前受け受験という前倒しの試験が行われる学校があり、練習という感覚でそれに臨まないように正月の気分を味合わせないように蔵人は講師陣に注意を促した。
麻衣はRクラスの生徒に受験の心構えを教え、もし緊張した場合は大きく深呼吸をするようにと伝えるのであった。生徒たちも気を引き締め年始早々から塾の授業に臨むのであった。
そして、前受け校の受験日当日、麻衣は橘や桂とともに試験会場の前で生徒たちを待ち、会場に入る前に励ましの声を掛けるのであった。蔵人は島津の受験校に応援に行った。自分しか受験せず直前に受験を決めたにも関わらず、応援に来てくれた蔵人に、島津は感激し、気持ちを高めるのであった。
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