『徒然草』インタラクティブ・ガイド
ようこそ。このガイドでは、日本三大随筆の一つ『徒然草』の作者である吉田兼好の人物像と、 作品の魅力をインタラクティブに探求します。 左のナビゲーション(スマートフォンの場合は上のメニュー)から、興味のあるセクションを選んでご覧ください。
兼好の生涯
吉田兼好は、朝廷に仕えるエリート役人としての前半生と、 出家して世の中を静かに観察する「遁世者」としての後半生という、 二つの異なる顔を持っていました。彼の人生の軌跡をたどってみましょう。
1283年頃 (0歳) – 誕生
京都・吉田神社の神官の家系(卜部氏)に生まれるとされています。
1300年代前半 (20代) – 出仕
朝廷に出仕し、後二条天皇に仕えたとされます。歌人としても才能を発揮し、宮廷で活躍しました。
1313年頃 (30歳頃) – 出家
仕えていた天皇の崩御(1308年)などを経て、朝廷を離れ出家。「兼好法師」となります。
1330年〜1331年頃 (48〜49歳頃) – 執筆
この時期に『徒然草』が執筆されたと考えられています。
1352年頃 (70歳頃) – 逝去
京都の仁和寺近くなどで暮らし、この世を去ったと伝えられています。
名作『徒然草』
吉田兼好の代表作『徒然草』は、どのような作品なのでしょうか。 その背景から有名な序段、そして多彩な内容まで、タブを切り替えてご覧ください。
いつ、なぜ書かれた?
- 成立時期: 鎌倉時代末期、1330年〜1331年頃。兼好が40代後半〜50歳頃。
- 構成: 有名な「序段」と、それに続く「243段」の短い章段から成ります。
- 執筆の動機 (説):
- 出家後の退屈を紛らわせるため。
- 移り変わる世の中や人間を見て感じた「無常観」や「人生の知恵」を整理し、書き留めておくため。
日本三大随筆
『徒然草』は、『枕草子』『方丈記』と並び、「日本三大随筆」と称されます。 このセクションでは、まず成立時期の視覚的な比較(チャート)を行い、 次に各作品の特徴をタブで切り替えて詳しく見ることができます。
『枕草子』
- 作者: 清少納言
- 成立時代: 平安時代中期 (1000年頃)
- 特徴: 宮廷生活の華やかさや自然の美しさを「をかし」(趣深い)という鋭い感性で描いています。
よくある質問 Q&A
吉田兼好や『徒然草』に関する、よくある素朴な疑問にお答えします。 質問をクリックすると回答が開きます。